今回は【サッカーのセレクションとは何?試験をするの?メリットはある?】というテーマで解説をしていきます。
- セレクションって何だろう?
- セレクションで何をするんだろう?
- セレクションっていつやるの?
- セレクションで何を見るの?基準は?
といったことを感じたことがありませんか?
このブログを読まれる方は「サッカーのセレクションを受ける」と決めている方だと思いますが、実際のセレクションの内側やいったい何をコーチたちは見て合格を判断するのかといったことは知らないですよね。
今回、【サッカーのセレクションとは何?試験をするの?メリットはある?】ということにフォーカスしていきますが、サッカーのセレクションで内側ではどんなことを考えているのか?どうしたら受かるのか?といったことを書いていきたいと思います。
>>サッカーセンスのある子ない子の見分け方とは?磨く方法は?
サッカーのセレクションってなに?
そもそも、サッカーのセレクションを行うのはなぜなんでしょうか?
当たり前のことではありますが、まずは目的からお話ししていこうと思います。
サッカーのセレクションの目的
サッカーのセレクションを行うのは2つあります。
- 地区、地域トレセンなどのメンバー選考の為
- 各チームの新メンバー選抜の為
主にこの2つの目的で行われます。おそらく皆さんが興味のあるのは「各チームの新メンバー選抜の為」のセレクションですよね。
では、セレクションが行われるのはいつなのか?ちょっと詳しく語りたいと思います。
サッカーのセレクションが行われるのはいつ?
J下部など強豪チームはセレクションの前にスカウティングというのがあります。
更に、ユースですと編成会議でポジションで必要な選手というのが話し合われ、そのうえで下部組織のスカウティング、いなければ地域の強豪チームのスカウティングという流れでセレクションは実質やっておくだけという悲しい事実もあります。
実際、ユースに空きがなければ無理して新しい選手を補強するということは少ないです。
ここでは、ジュニアユースを例にどのように考えてスケジュールを組んでいるかをお伝えしたいともいます。
- 前年からスカウティング
- 6月:J下部開始
- 7月:地域リーグ・県1部クラスのチーム開始
- 8月:県2部クラス以下のチーム開始
といった感じです。というのもJ下部、地域リーグ・県1部クラスのチームの2次が終わるもしくは、始まらないと街クラブと言われるチームで開始したところで、全然人が来ません。
ましてや強豪チームと日にちがバッティングしていたら、絶対に来ないです。
なので、セレクションもピラミッド式にJ下部→地域リーグ・県1部クラス→県2部クラス以下という流れで開催されていきます。
ここで問題なのが、地域のJ下部が3次まで引っ張っている場合。
ここまで残れば合格するかもと思うでしょうが・・・良い選手というのは色々なところから声がかかっているので、練習参加などをしてなかなか返答がないことがあります。
またはドタキャンなど。J下部でもありますよ~
なので、そうなるとJ下部で3次まで行ったけど最終的に10月まで引っ張られていくところがない!なんてこともありますから注意です。(実際ありました)
サッカーのセレクションの流れ
ちなみに、ユース年代の高校のセレクションはすごくシビアなので・・。こんな感じというのをつかんでもらうためにもこちらの記事読んでもらえると理解が深まると思います。
サッカーのセレクションを受けるメリット4つ
セレクションを受けるのを無駄と考える方もいらっしゃると思いますが、私はそうは思いません。
試験は普通の練習とは違った雰囲気であり、自分の実力をいかに発揮できるかというのが試される場です。
なので、私が考えるサッカーのセレクションを受けるメリットを4つご紹介します。
サッカーのセレクションを受けるメリット1:自分のレベルを知ることができる
やみくもに受験をするというのはお勧めしませんが、セレクションを受けることで「今の自分のレベルを知ることができる」というメリットがあります。
どういうことかというと、J下部に合格できればそのレベル。県1部クラスのチームに受かればそのレベルというのがはっきりとわかるのがセレクションの良さです。
いくら自分で「俺はすごい上手い選手」と思っていても、評価というのは他人がするので、厳しいですが評価がしっかり出てしまうのです。
親御さんのほうが熱が入っていることは多いですが、「結果についてはしっかり受け止める」ということをした方がいいです。
それによって「今自分に何が足らず、何をしなければならないか?」を「考える」という貴重な時間ができるからです。
この考えるということが大事だと私は思います。
サッカーのセレクションを受けるメリット2:プロセスを学ぶことができる
プロセスを学ぶというのは「上達する」事にも直結します。
セレクションを受けるためには「日程を調べる」ことをしなければなりません。
そして、そこまでに「何をどのくらいしなければならない」という逆算を自然とするようになります。
ここで多くの人は「実行する」「実行しない」の選択になりますが、「実行する」を選べば次にセレクションの日までのプロセスを考えざるをえません。
ここでまた「考える」という大事なことを学べるいい機会になります。
サッカーのセレクションを受けるメリット3:経験値が上がる
「考える」ことで「目標までのプロセスをどのように組み立てるのか」という経験値が一つ増えます。
たいていの人は失敗を繰り返しながら、修正し、そして実行、考え、修正し、実行というサイクルをたどることでしょう。
このサイクルが多ければ多いほど、修正までの時間が少なくなり、実行の時間が増えるのでどんどん成長速度が上がるのです。
サッカーのセレクションを受けるメリット4:行動力が身につく
最初から「無理」「最悪」という言葉を言う選手で伸びた選手を見たことがありません。
こういった選手は「行動する前に行動した時の損得しか見ていません」そして、頭の回転がそこそこ速いので「諦める」という行動になります。
これを小学生から繰り返していたらどんな人間に育つのか?
ご想像にお任せします。
まとめ
サッカーのセレクションについてと、セレクションを受けるメリットについて書いてみました。
賛否両論あると思います。だって誰だって自分の夢や希望をかなえたいと思いますものね。
なので、書いてきたのは私の経験論と私的な推論です。
もっと経験豊かで実績もある監督コーチの方からしたら何言ってんだこいつと思われるかもしれませんが、思っていることを素直に書いてみました。
正直なところ、私も所属チームの選手に「この子はこのチーム(高校)を受けても無理なんだけどな~」って思ったことは数知れず。
そして、散っていくのを見てきましたが、受かる選手というのはプロセスを学ぶにも書きましたが、「考える」ことのできた選手。
イヤー8割無理だろ!!と思った選手で2割あるかもと思ったのも「考える」ことのできた選手。
「考える」事が出来るというのは大事なんですよね。ということで、ただやみくもにセレクションを受けるというのはお勧めしませんが、目的をもってしっかり考えて、プロセスを組み立て、実行するということをしていけば、結果以上のことを経験値として蓄えられると思いますので、これからセレクションを受けてみようと思う方は、参考にしてもらえれば幸いです。
ということで、また。