リフティングは、サッカーの基本的なボールコントロールを身につけるための練習です。ボールを足の甲や太ももなどで繰り返し扱うことで、ボールの中心を捉える感覚や力加減、身体のバランスを意識できるようになります。
小学生の中には「リフティングがなかなか続かない」「10回以上できるようになりたい」「練習しているのにボールが前後左右に飛んでしまう」と悩んでいる子もいるでしょう。
リフティングを上達させるには、練習量だけでなく、使うボールや練習グッズを適切に選ぶことも大切です。最初から小さくて難しいボールを使うより、本人のレベルに合ったボールで正しい感覚を身につけるほうが取り組みやすくなります。
この記事では、リフティング上達に向いたボールの選び方やおすすめの種類、自宅で使える練習グッズ、レベル別の練習方法を紹介します。
リフティング上達にはどんなボールが向いている?
リフティングの練習には、通常のサッカーボールだけでなく、専用のリフティングボールや軽量ボールなども使えます。
それぞれ特徴が異なるため、練習の目的に合わせて選ぶことが大切です。
| ボールの種類 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| 4号サッカーボール | 試合や普段のプレーに近い感覚 | 基本練習・仕上げ |
| リフティング専用ボール | 小さめ・重さや弾み方に特徴がある | ボールタッチの練習 |
| 軽量ボール | 通常より軽く扱いやすい | 初心者の導入 |
| スポンジボール | 柔らかく安全性に配慮しやすい | 室内や低学年の導入 |
| 小型ゴムボール | 小さく反発が強いものもある | 慣れた選手の応用練習 |
最も大切なのは、練習用の特殊なボールだけで終わらせないことです。最終的には、普段の練習や試合で使う4号球でもリフティングできるように練習しましょう。
1. 通常の4号サッカーボール
小学生がリフティングを練習するなら、まずは普段使っている4号サッカーボールが基本になります。
4号球は小学生のサッカーで一般的に使われるサイズです。試合で使うボールと同じ感覚で練習できるため、身につけた技術を実際のプレーにつなげやすいメリットがあります。
4号球で練習するメリット
- 試合で使うボールに近い感覚を身につけられる
- 足の甲でボールの中心を捉える練習ができる
- ボールの高さや方向を調整する感覚を養える
- リフティング以外の自主練習にも使える
リフティングが数回しか続かない子どもでも、まずは4号球で練習して問題ありません。
ただし、ボールが大きく感じたり、うまく蹴れずに苦戦したりする場合は、軽量ボールなどを補助的に使う方法もあります。
おすすめの選び方
通常のサッカーボールを購入するなら、次のポイントを確認しましょう。
- 小学生向けの4号球である
- 表面が滑りにくく扱いやすい
- 適切な空気圧に調整できる
- 練習場所に合った耐久性がある
リフティング専用に高価なボールを買う必要はありません。すでに4号球を持っているなら、そのボールを使って練習を始められます。
2. リフティング専用ボール
リフティング専用ボールは、通常のサッカーボールとは異なるサイズや重さ、素材で作られた練習用ボールです。
小型のものや、通常のサッカーボールより軽いものなどがあり、製品によって難易度が異なります。
リフティング専用ボールのメリット
- 通常のボールとは違うタッチ感覚を経験できる
- 小さなボールを扱うことで集中して練習できる
- レベルに合わせて難易度を変えられる
- 狭い場所でのボールタッチ練習にも活用できる
ただし、小さいボールほど初心者に向いているわけではありません。
ボールが小さいと足の甲で正確に捉えることが難しくなるため、最初から小型ボールを使うと、リフティングが続かずに苦手意識を持つこともあります。
モルテンのリフティングボール
リフティング専用ボールを探すなら、モルテンのリフティングボールシリーズが候補になります。
通常のサッカーボールより小さいサイズのモデルがあり、ボールタッチの練習に活用できます。
例えば、モルテンのリフティングボールには、直径約15cm、重量約230〜250gのノーマルタイプがあります。
小学生が使用する場合は、通常の4号球との違いを理解したうえで、練習の補助として取り入れるとよいでしょう。
レベルに合わせて選ぶ
リフティング専用ボールは、サイズや重さによって扱いやすさが変わります。
初めて使う場合は、いきなり最も小さいモデルを選ぶのではなく、通常のサッカーボールに近い感覚で扱えるものから始めましょう。
3. 軽量ボール
軽量ボールは、通常のサッカーボールより軽く作られたボールです。
ボールを蹴ることに慣れていない子どもや、通常のボールを扱うのが難しいと感じる子どもの導入用として候補になります。
軽量ボールのメリット
- 軽い力でもボールを浮かせやすい
- 初心者がボールに触れる回数を増やしやすい
- 足の甲に当てる感覚を練習できる
- 通常のボールに苦手意識がある子どもも取り組みやすい
ただし、軽すぎるボールは風の影響を受けやすく、通常の4号球とは弾み方や蹴った感覚も異なります。
軽量ボールでできるようになったら、少しずつ4号球での練習を増やしていきましょう。
4. スポンジボール・室内用ボール
自宅でリフティングの練習をしたい場合は、柔らかいスポンジボールや室内用ボールも候補になります。
通常のサッカーボールを室内で蹴ると、家具や壁を傷つけたり、大きな音が出たりする可能性があります。
柔らかいボールなら、室内でボールに触れる練習を取り入れやすくなります。
室内用ボールのメリット
- 柔らかく、家具などに当たった際の衝撃を抑えやすい
- 雨の日でもボールに触れる機会を作れる
- 小さなスペースでボールタッチを練習できる
- 低学年の子どもでも扱いやすいものがある
ただし、スポンジボールは通常のサッカーボールとは弾み方や重さが異なります。
室内用ボールで練習した後は、屋外で4号球を使った練習も行いましょう。
リフティング上達に向いたボールの選び方
ボールを選ぶときは、子どもの学年だけでなく、現在のリフティングの回数や練習環境を考えることが大切です。
1. 初心者は大きさと重さが扱いやすいもの
リフティングが1〜5回程度の子どもは、まずボールを足の甲に当てる感覚を身につけることが大切です。
最初から小さくて反発の強いボールを使う必要はありません。
通常の4号球で練習しにくい場合は、軽量ボールや柔らかいボールを補助的に使ってみましょう。
2. 慣れてきたら通常の4号球を中心にする
リフティングが10回、20回と続くようになったら、通常の4号球で練習する時間を増やしましょう。
リフティング専用ボールだけで練習していると、試合で使うボールとの感覚の違いに戸惑う場合があります。
練習用ボールで身につけた感覚を、4号球でも再現できるようにすることが重要です。
3. 上達してきたら小型ボールにも挑戦する
通常の4号球で安定してリフティングできるようになったら、小さめのリフティングボールに挑戦する方法もあります。
ボールが小さくなると、正確に中心を捉える必要があるため、難易度が上がります。
ただし、小型ボールでの回数を競うことが目的にならないように注意しましょう。
4. 練習場所に合った素材を選ぶ
屋外で使うなら、人工皮革やゴムなど、使用環境に合った素材を選びます。
室内で使う場合は、スポンジや柔らかい素材のボールが候補です。
| 練習場所 | おすすめのボール | 注意点 |
|---|---|---|
| 公園 | 通常の4号球 | 周囲の人や車に注意 |
| サッカーグラウンド | 4号球・リフティング専用ボール | チームのルールを確認 |
| 自宅の庭 | 4号球・軽量ボール | 周囲の物に注意 |
| 室内 | スポンジ・室内用ボール | 床や家具を傷つけない |
| 狭いスペース | 小型リフティングボール | 周囲に十分な空間を確保 |
リフティング上達におすすめの練習グッズ
ボール以外にも、リフティングの練習をサポートするグッズがあります。
ただし、道具をたくさん購入する必要はありません。まずは通常のボールで練習し、必要に応じて補助器具を取り入れましょう。
1. リフティングトレーナー・トレーニングベルト
リフティングトレーナーは、ボールをベルトやゴムひもで身体につなぎ、蹴ったボールが戻ってくる仕組みの練習器具です。
ボールを遠くまで追いかける必要がないため、限られたスペースでも繰り返し練習できます。
メリット
- ボールを拾いに行く時間を減らせる
- 一人で反復練習しやすい
- ボールを蹴るタイミングをつかみやすい
- 狭い場所でも使いやすい商品がある
注意点
- ゴムの戻る力で通常とは違う軌道になる
- 試合で使うボールの感覚とは異なる
- ベルトのサイズが合わないと使いにくい
- 強く蹴りすぎると器具に負担がかかる
リフティングトレーナーは、ボールを何度も触るための補助器具として使いましょう。通常の4号球での練習も並行することが大切です。
2. マーカーコーン
マーカーコーンは、地面に置いて目印にする小さなトレーニング用品です。
リフティングそのものに直接使う道具ではありませんが、ボールタッチや移動を組み合わせた練習に役立ちます。
例えば、次のような練習ができます。
- コーンの周囲でボールタッチをする
- リフティング後にコーンまでドリブルする
- 左右に移動しながらボールを扱う
- リフティングからドリブルへ切り替える
リフティングで身につけたボールコントロールを、実際のプレーにつなげるために活用できます。
3. ボール用空気入れ・空気圧計
意外と重要なのが、ボールの空気圧を適切に保つことです。
空気が入りすぎているとボールが弾みやすくなり、少なすぎると重く感じたり、蹴ったときの感覚が変わったりします。
空気入れと空気圧計があれば、ボールの状態を確認しながら練習できます。
ボールに表示されている適正空気圧を確認し、メーカーの指定に合わせて調整しましょう。
4. 滑りにくいトレーニングシューズ
リフティングでは、足の甲でボールを正確に捉えることが重要です。
靴底が滑りにくく、足に合ったシューズを使うことで、安定した姿勢で練習しやすくなります。
ただし、リフティング専用の靴を購入する必要はありません。普段のサッカー練習で使用しているシューズで十分です。
サイズが合っていない靴や、靴ひもが緩んだ状態で練習しないようにしましょう。
目的別に選ぶおすすめの練習グッズ
どの道具を用意すればよいか迷ったら、練習の目的から考えてみましょう。
| 目的 | おすすめグッズ | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| リフティングを始めたい | 通常の4号球・軽量ボール | 扱いやすさ |
| 一人で反復練習したい | リフティングトレーナー | ベルトの調整機能 |
| 室内でも練習したい | スポンジボール | 柔らかさと安全性 |
| ボールタッチも練習したい | マーカーコーン | 設置しやすさ |
| ボールの状態を整えたい | 空気入れ・空気圧計 | 適正空気圧への調整 |
初めて練習グッズを購入するなら、通常の4号球を中心に、必要に応じてトレーニングベルトやマーカーを追加する程度で十分です。
リフティングのレベル別練習方法
ボールや道具を用意したら、現在のレベルに合わせて練習しましょう。
レベル1:リフティングが1〜5回程度
まずは、ボールを足の甲に当てる感覚を身につけます。
練習方法
- ボールを手で持つ
- 足の甲で軽く蹴り上げる
- ボールを手でキャッチする
- 左右の足で交互に行う
- 慣れたら2回連続で蹴ってキャッチする
最初から何十回も続けようとしなくて大丈夫です。
ボールを高く蹴り上げず、膝より少し高い程度を目安に練習しましょう。
レベル2:リフティングが5〜20回程度
ボールを蹴ってからキャッチするまでの動きを繰り返し、少しずつ連続回数を増やします。
練習方法
- 右足で3回蹴る
- 左足で3回蹴る
- 左右交互に蹴る
- できるだけ同じ高さにボールを上げる
- 失敗したら原因を確認してやり直す
この段階では、左右両方の足を使うことを意識しましょう。
レベル3:リフティングが20〜50回程度
ある程度続くようになったら、ボールの高さや身体の姿勢を意識します。
練習方法
- 左右交互にリフティングする
- 右足だけで回数を決めて行う
- 左足だけで回数を決めて行う
- 太ももと足の甲を交互に使う
- ボールの高さを一定に保つ
片足だけに頼らず、両足を使えるようにすることが大切です。
レベル4:リフティングが50回以上
50回以上できるようになったら、単純な回数だけでなく、ボールを扱う場所や動きを変えてみましょう。
練習方法
- 足の甲と太ももを組み合わせる
- インサイドやアウトサイドを使う
- 左右に移動しながら行う
- ボールの高さを変える
- 小型リフティングボールに挑戦する
ただし、難しい技に挑戦する前に、通常の4号球で安定してリフティングできることを大切にしましょう。
リフティングが上達するための練習のコツ
1. ボールを高く蹴り上げすぎない
リフティング初心者によくある失敗が、ボールを高く蹴り上げてしまうことです。
ボールが高く上がると、落ちてくるまでの時間が長くなり、身体の位置や足の動きを調整しにくくなります。
最初は膝から腰程度の高さを目安に、安定して蹴る練習をしましょう。
2. 足の甲でボールの中心を捉える
足の指先やつま先だけで蹴ると、ボールの方向が安定しにくくなります。
足首を適度に固定し、足の甲でボールの中心付近を捉えることを意識しましょう。
3. 膝を柔らかく使う
ボールを蹴るときに膝が伸びきっていると、力加減が難しくなることがあります。
膝を軽く曲げ、身体全体でバランスを取りながら蹴りましょう。
4. 失敗しても回数を記録する
リフティングは、毎日少しずつ練習することが大切です。
その日の最高回数だけでなく、平均的に何回続くかも記録すると成長を確認しやすくなります。
例えば、次のような記録表を作る方法があります。
| 日付 | 最高回数 | 平均的な回数 | 気づいたこと |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 5回 | 2回 | 右足に偏っている |
| 2日目 | 7回 | 3回 | ボールが高く上がる |
| 3日目 | 9回 | 4回 | 左足も意識できた |
記録は子どもを評価するためではなく、成長を実感するために活用しましょう。
5. 短時間でも継続する
一度に長時間練習するより、毎日5〜10分程度でも継続することが大切です。
疲れているときや集中できないときは無理をせず、楽しく続けられる範囲で取り組みましょう。
自宅でできる10分間のリフティング練習メニュー
自宅や公園で練習する場合は、次のメニューを参考にしてください。
| 時間 | 練習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 2分 | 手でボールを落として足の甲で蹴り、キャッチ | ボールの中心を捉える |
| 2分 | 右足だけでリフティング | 右足の感覚を養う |
| 2分 | 左足だけでリフティング | 左足の感覚を養う |
| 2分 | 左右交互のリフティング | 両足の協調 |
| 2分 | 自由にリフティング | 練習成果の確認 |
最初はできる範囲で構いません。回数よりも、ボールを安定して扱うことを意識しましょう。
リフティング練習で注意したいこと
周囲の安全を確認する
リフティング中は、ボールが予想外の方向へ飛ぶことがあります。
公園や広場で練習する場合は、人や車、自転車などに十分注意しましょう。
室内では柔らかいボールを使う
通常のサッカーボールを室内で蹴ると、家具や窓などを傷つける可能性があります。
室内ではスポンジボールなどを使い、周囲の安全を確保してください。
痛みがあるときは練習を休む
足首や膝などに痛みがある場合は、無理に練習を続けないようにしましょう。
上達を急ぐよりも、身体の状態に合わせて練習することが大切です。
よくある質問
Q. リフティング初心者には何号球がおすすめですか?
小学生なら、まずは普段の練習で使う4号球がおすすめです。うまく扱えない場合は、軽量ボールや柔らかいボールを補助的に使ってもよいでしょう。ただし、最終的には4号球で練習することが大切です。
Q. リフティング専用ボールを使うと上達しますか?
通常とは異なるサイズや重さのボールを使うことで、ボールを正確に捉える練習に活用できます。ただし、専用ボールだけで練習しても、通常のサッカーボールで同じようにできるとは限りません。4号球での練習も並行しましょう。
Q. リフティングトレーナーは効果がありますか?
ボールを拾いに行く回数を減らし、一人で反復練習しやすいというメリットがあります。一方、ゴムひもで戻ってくるボールは通常のリフティングとは軌道が異なります。補助器具として使い、通常のボールでの練習も行いましょう。
Q. リフティングは毎日練習したほうがよいですか?
短時間でも継続することは大切ですが、必ず毎日行わなければならないわけではありません。チーム練習やほかの運動とのバランスを考え、疲労がある場合は休みましょう。
Q. 何回できればリフティングが上手といえますか?
リフティングの回数だけでサッカーの技術を判断することはできません。回数が多くても、試合中にボールをコントロールできるとは限りません。回数だけでなく、左右の足を使えることや、ボールを狙った高さに上げられることも大切です。
Q. リフティングの練習グッズは何から買えばよいですか?
まずは通常の4号球があれば十分です。自主練習を続ける中で必要性を感じたら、リフティングトレーナーやマーカーコーン、室内用ボールなどを追加するとよいでしょう。
まとめ
リフティング上達に向いたボールや練習グッズは、子どもの現在のレベルや練習場所によって異なります。
初心者なら、まずは通常の4号球や軽量ボールでボールを足の甲に当てる感覚を身につけましょう。慣れてきたらリフティング専用ボールなども活用し、難易度を少しずつ上げていく方法があります。
練習グッズを選ぶ際は、次のポイントを意識してください。
- 基本は小学生用の4号サッカーボール
- 初心者には軽量ボールも候補
- リフティング専用ボールは補助練習に活用
- 室内では柔らかいボールを使用
- 一人で反復したいならトレーニングベルトも便利
- 空気圧を適切に保つ
- 練習グッズだけに頼らず、通常のボールでも練習する
リフティングは、短期間で急に上達するものではありません。子どものレベルに合ったボールを使い、毎日少しずつ練習することが大切です。
回数だけにこだわらず、ボールを正確に扱えるようになることを目標に、楽しく続けていきましょう。
参考情報
- サカイク:室内でできる!リフティングボールの選び方を解説
- モルテン公式オンラインショップ:サッカーボール
- モルテン公式オンラインショップ:サッカーボールの種類と選び方
- 日本サッカー協会(JFA):指導者向け資料
- マイベスト:リフティングボールのおすすめ人気ランキング


